《後記》      

  

  ここに載せた殆どの音楽は、私が大学生の頃に録ったもので、自分自身、いつ聞いても懐かしい思いがします。(実際のところこのHPに載せてからは、よく聞いてしまうので懐かしさが薄らいでしまったが) 当時はまだ、カセットテープは普及していなくオープンリールのテープレコーダー(東芝カレッジエース)で録音していました。

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 ラジオは、中学時代からよく聞くようになった。中学1年の夏休み、何気なく聞いていたラジオから流れてくるポピュラー音楽が新鮮に聞こえ興味を覚えるようになったのだが、そのとき聞いたのがアルマコーガンの「ポケットトランジスター」。それ以来、POPSを中心に音楽を聞くようになってしまった。(当時POPSと言えば、アメリカとイギリスの流行歌。日本のPOPSは和製popsといわれていた頃)テレビでもザ・ヒットパレードから流れる、ザ・ピーナッツや3人娘(特に伊東ゆかり)、飯田久彦などの歌が好きだった。

 高校時代は、ラジオを聞きながらの勉強が多く、当時のPOPSは殆ど聞き覚えた。ちょうどビートルズが全盛で、please please me など今、耳にすると、高校に入学したばかりの苦い下宿生活を思い出す。ヤングヤングヤングは、木元教子のころから知っている。深夜には「土居まさるのリクエストコーナー」を聞いていた。

 シャボン玉ホリデーは、夕食が終わった後、毎週見ていた。openingの牛の画面、endingのハナ肇とザ・ピーナッツとの会話と肘鉄。ついこの前のことのように思い出す。

 大学時代は、自宅にいたのでテレビを見る機会が多かった。「娘たちはいま」、「あいつと私」は、恋愛物だったが見ていた。「娘たちは今」は、画面が鮮明で、すがすがしかった印象がある。吉永小百合の主題歌も初々しくていい。「あいつと私」は、松原智恵子が出ていたので見ていた。演技はまだ今ひとつであったが私にはタイプだった。最終回は録音した。最後の川口恒とのキスシーンは今でも覚えている。

 最後に「パパ大好き」。アメリカの男所帯の生活が身近に感じられて好きだった。ただ、靴を履いたまま家に入る生活がどうも気になっていた覚えがある。現在は、アメリカのテレビドラマを見ることがほとんどなくなったが、団塊の世代は、小学生時代の、「名犬ラッシー」に始まり、「アニーよ銃をとれ」「ララミー牧場」「ワイアットワープ」「ローンレンジャー」「拳銃無宿」「ナポレオンソロ」「ベンケーシー」「逃亡者」など挙げればきりがないほどよく見ていた。今思うと、あの頃は本当に多くの海外のテレビドラマが放送されていた。

 ところで、BSなどで再放送があるそうだが、あれを今見てもおもしろくないかもしれない。やはり、当時その世代で見たからよかったのであって、今見ておもしろくなかったら、懐かしい思い出を壊してしまうことになりかねない。私は思い出の中に留めておきたい。
 

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